【菩薩】①菩薩は誰か。その姿・持ち物をイラストで

仏教いろは, 菩薩

菩薩とは

菩薩は釈迦の王子時代の姿です。釈迦はインドの部族の1つ釈迦族の王子として生まれたのでそうよばれています。

菩薩は修行中の仏様で、悟りを開くと如来になるのです。

菩薩は自らのために修行を行っていますが、一方で大衆を救う修行にも励んでいます。

菩薩はまだ欲望を捨てきれていない状態にあり、如来より人々に近しい存在として信仰を集めています。

菩薩 姿の特徴

着衣

・インドの貴族の姿が基本。
・天衣(てんね)とよばれる、ひらひらとした丈の長い帯状の布を肩から手にかけている。
・裳(も)と呼ばれる巻きスカート的な衣を付けている。
・耳飾り、胸飾り、腕輪など装飾品を身に着けている。

頭部

・髪は結い上げている
・宝冠を乗せている。
・宝冠に、小さな如来や菩薩がついている場合がある。

持ち物

手に蓮華を挿した花瓶を持っている。

菩薩の種類

菩薩は種類が多くあります。
なかでも観音菩薩はさらに種類が多くあります。

文殊菩薩
普賢菩薩
観音菩薩 聖観音菩薩
十一面観音菩薩
千手観音菩薩
不空羂索観音菩薩
如意輪観音菩薩
馬頭観音菩薩
准胝観音菩薩
勢至菩薩
日光菩薩
月光菩薩
弥勒菩薩
地蔵菩薩
虚空蔵菩薩

脇侍としての菩薩

修行中の菩薩にはそれぞれ”師匠”の如来がいます。
菩薩は”師匠の”左右に配置され、学びながら”師匠”を補助します。これを脇侍といいます。

“師匠”と脇侍は組みあわせが決まっています。

如来 脇侍
釈迦如来 文殊菩薩〔向かって右(左脇侍)〕
普賢菩薩〔向かって左(右脇侍)〕
阿弥陀如来 観音菩薩〔向かって右(左脇侍)〕
勢至菩薩〔向かって左(右脇侍)〕
薬師如来 日光菩薩〔向かって右(左脇侍)〕
月光菩薩〔向かって右(左脇侍)〕
イラスト・さいとうじゅん