【密教】曼荼羅 2種類とその見かた

仏教いろは, 密教

曼荼羅とは

曼荼羅(まんだら)とは、密教特有の平面の1枚図で仏神の聖なる空間を表したものです。
「仏神ハウス内覧」といった感じです。

曼荼羅は大きく2種類があります。
1)両界曼荼羅
両界(りょうかい)曼荼羅は大日如来を中心として密教の仏菩薩・神々が総合的に網羅されているもの。
2)別尊曼荼羅
別尊(べっそん)曼荼羅は、閻魔天曼荼羅など、一部を抜き出して作られているもの。

両界曼荼羅

よく見られるのは両界(りょうかい)曼荼羅です。
両界曼荼羅は構成の特徴から2種類に分けてみることができます。
胎蔵曼(たいぞう)荼羅と金剛界(こんごうかい)曼荼羅です。

胎蔵曼荼羅

胎蔵曼荼羅は、『大日経』にもとづいた世界観で、全ての中心は大日如来であるということを表しています。

中央に大日如来がいて、その周りを幾重にも仏たちが囲んでいます。
仏は、如来、菩薩、明王らです。
12の「院」というスペースに区切られていてそれぞれが配置されています。

金剛界曼荼羅

金剛界曼荼羅は、『金剛頂経』にもとづいた世界観で大日如来の真実の知恵を表しています。

縦横3×3、の9つに分割されていて、各スペースに9つの「会」が割り当てられていて、独自のミニ曼荼羅が描かれています。