【如来】阿弥陀如来 極楽浄土に連れて行ってくれる
阿弥陀如来とは
阿弥陀如来は極楽浄土に住んでいて、人が亡くなった後、極楽浄土にへ連れて行ってくれる仏様です。
人は死後、極楽浄土に行きたいと願っています。
極楽浄土は、西方浄土の1つで、日が沈む西の方角にあるとされています。
阿弥陀如来は西方浄土をつかさどる仏様です。
人々は極楽へ行きたいと「なむ あみだ ぶつ」と唱えるのです。
「阿弥陀」の由来
ヒンドゥー教で使われる言語のサンスクリット語で阿弥陀如来にあたる仏様はアミターユス(無量寿の意味)またはアミターバ(無量光の意味)で、「アミタ」をとって、阿弥陀とされるようになりました。
阿弥陀如来は、意味から無量寿とよばれることもあります。
手の形(手印)
阿弥陀如来は基本的に、親指と他の指で「オッケー」のように輪の形をつくっています。
代表的な手印につぎのようなものがあります。
定印(じょういん)
深い瞑想に入っている姿を表しています。
来迎印
人が亡くなる時、阿弥陀仏が西方極楽浄土から迎えに来てくれる時のポーズです。
鎌倉大仏(国宝)。高徳院の本尊。
阿弥陀如来の脇侍
如来は左右に修行中である菩薩を従えて三尊像としてセットで祀られている場合があります。
阿弥陀如来の場合はつぎの組みあわせが一般的です。
・勢至(せいし)菩薩
・観音(かんのん)菩薩
二十五菩薩
阿弥陀如来が死者の元に迎えに行く際、25の菩薩が一緒に来てくれます。
これを二十五菩薩といいます。
観音、勢至ほかほぼ全部の菩薩が揃います。
阿弥陀来迎図。阿弥陀様と二十五菩薩が死者のもとに迎えに来てくれているところ。
イラスト・さいとうじゅん