【如来】如来6種類を整理

仏教いろは, 如来

如来の6種類

ここでご紹介する6種類の如来はつぎのとおりです。

釈迦如来
阿弥陀如来
薬師如来
弥勒如来
盧舎那仏
大日如来

釈迦如来

如来の元祖は「釈迦如来」です。

釈迦の死後年月を経るうちに、教えもいろいろな考え方が付加され拡大してきました。
教えの拡大とともに登場する如来も増えていったのです。

釈迦如来は、お釈迦様をモデルにした仏像の基本です。
如来中の如来、如来グループのTOP的存在です。

智慧と慈悲を兼ね備え、人々を救済する仏様です。

阿弥陀如来


人が共通して抱く2大願望は、日々の健康と、死後は極楽へ行きたいということです。
そこで登場したのが、死の不安を和らげる阿弥陀如来です。

日の沈む西方にある極楽浄土に連れて行ってくれる仏様です。

無量寿(むりょうじゅ)という別名もあります。

薬師如来

「日々の健康」をかなえてくれるのが薬師如来です。

日が昇る東方にある東方浄瑠璃をつかさどる仏様です。

弥勒如来(みろくにょらい)

弥勒といえば弥勒菩薩が有名ですが、如来もあります。
弥勒菩薩は、次に釈迦如来になることが約束された菩薩です。
その弥勒菩薩が如来になった時の姿を先取りしたのが弥勒如来です。
弥勒菩薩が弥勒如来になるのは修行して56億7千万年後です。

盧舎那仏(るしゃなぶつ)

如来”全部乗せ”の如来の大ボス。

大日如来(だいにちにょらい)


上記の5種類は「大乗仏教」の仏像ですが、大日如来は「密教」の仏像です。
「密教」如来の大ボスです。

密教の五智如来(ごちにょらい)

密教には大日如来の他にも特有の如来があります。
大日如来と合わせて5体が揃って配置されることが多く五智如来といわれます。

イラスト・さいとうじゅん