【密教】密教とは 大乗仏教とどう違う?
密教とは
密教は、この世界をかたちづくっているのは「地・水・火・風・空」の「五大」であり、これらが説く真理を直接聞き理解しようという思想からなります。
世界の真理そのものを表しているのが大日如来です。
直接聞くといってもそう簡単なのもではありまんせが、私たち自身もまた本来仏であり、密教の教えを探求し続ければ速やかに悟りを開くこともできるとされています。
密教と大乗仏教
密教は、大乗仏教から枝分かれして誕生した比較的新しい時代に生まれた仏教のなかの1ジャンルです。
密教はなぜ興ったのか
仏教が始まったインドでは、5、6世紀頃、ヒンドゥー教の勢力が強まってきて、仏教がおされぎみになっていました。
これを盛り返すべく、仏教を現代風にアップデートしたのが密教です。
大乗仏教には苦行・禁欲がつきものですが、密教は条件付きで弱めています。
密教の特徴
・当時人気のヒンドゥー教の要素を取り入れている。
・仏像はインドの雰囲気をまとっている。
・密教の仏様、神様をひとまとめに描いた曼荼羅がある。
金剛曼荼羅
・加持祈祷、護摩などの儀礼がある。
護摩
・金剛杵(こんごうしょ)、金剛鈴(こんごうれい)などの法具を使用する。
金剛杵(五鈷杵)
金剛鈴(静岡・法多山尊永寺蔵、東京国立博物館寄託、重要文化財)。 中央が塔鈴、手前が宝珠鈴、以下、時計回りに五鈷鈴、三鈷鈴、独鈷鈴。