【天】帝釈天 阿修羅を仏教へ導いた仏様

帝釈天とは


釈迦の守護神。
悟りを開く前から釈迦を知り、仏教を広めるために釈迦を助けました。
四天王らを使って人間界に悪事がないか見張っています。

帝釈天は、魔神・阿修羅と戦って勝利したことで知られています。

帝釈天の姿

大乗仏教の姿と密教の姿があります。

大乗仏教の姿

・梵天と同様、ゆったりとした裳を身に着けている。
・中に鎧をつけている。
・髪は頭頂でおだんごにしている。

密教の姿

・像の背中に座っている
・目が3つある(左右と、額のところ)。
・牙が6つある。

帝釈天の持ち物

大乗仏教の持ち物

・宝蓋(ほうがい。日傘のようなもの)。
釈迦にさしかけるためのもの。

密教の持ち物

・右手に金剛杵。

帝釈天と阿修羅

阿修羅

阿修羅は仏教では、仏法を守る天の仲間として人気を集めていますが、古代インドの経典では悪い神でした。

悪行の限りをつくす阿修羅と戦い勝利したのが帝釈天です。

仏教が発展していくなかで、阿修羅は戦闘要員として仏教の守護神として取り入れられたのです。

帝釈天と梵天

梵天

大乗仏教では、帝釈天と梵天がセットで、如来や観音の脇侍を務めていることがあります。